こんにちは!香取市を中心に鹿行地区、稲敷市、成田市で植栽管理・お庭の管理を行う有限会社興進総業です。
弊社は、高速道路の植栽管理・メンテナンスをメインにしておりますが、企業様・一般家庭様のご依頼にもご対応しております。
普段は剪定や伐採、高速道路の緑地管理などを行っていますが、実は私の家も昔は米を作っていました。
今回は、そんな農家としての経験や、地域の農業を見ていて感じた「食べもの」に関する気づきについてお伝えします。
お米の価値と価格。上がるのは良いことだけど…

周りは今も農家の方が多く、自分自身も10年ほど前までは米を作っていました。
ただ、イチジクの収穫時期と重なってしまい、手が回らなくなって米づくりは知人に任せることになりました。。
それでも、農家の皆さんとは日々顔を合わせる中で、米の価格がここ数年で大きく動いたことを実感しています。
コロナ禍では一時価格が下がり、ここ数年で一気に回復。当時と比べれば、米の価格はほぼ倍です。
農家にとっては値上がりは助かることです。
でも、消費者の立場から見ると、「米が高くて手が出せない」という現象も起きてくる。農業と消費のあいだで、バランスの難しさを感じています。
余っていたお米が足りない時代。だからこそ感じるありがたさ
少し前までは、お米は余っていて、古米として安く業者が引き取っていた時代でした。
それが今は、古米ですら買い手がついて引き取られていく。そんなふうに、状況が大きく変わってきています。
年間で約8トンもの米が廃棄されているという話を聞いたとき、「食べもののありがたみって、薄れてしまっているのかもしれない」と感じました。
魚も肉も野菜も、どれも育ててくれている人がいる。だから食べられる。その当たり前に、もう一度目を向けるタイミングなのかなと感じています。
「おいしく食べてもらいたい」という気持ちを、これからも大切に

15年ほど前から父がイチジク栽培を始めました。今は姉が継いでいます。
ただ「食べてください」ではなく、「おいしく食べてもらえたらうれしいな」という想いで手間暇をかけ、こだわりをもって栽培しています。
私が小さいころは、好き嫌いを言うのは許されず「出されたものはきちんと食べる」のが当たり前。そんな家庭で育ってきたこともあって、今も食べものには強い思い入れがあります。
農業をやめた今も、周りは田んぼや畑に囲まれていて、農家の現実が身近にあります。
米の価格が上がる背景、流通の仕組み、そしてそれによって起きている見えない変化。そうしたことを少しでも知ってもらえたら、日々の食卓の見方も変わるかもしれません。
大地の恵みと、多くの人々の働きに感謝して「いただきます」「ごちそうさまでした」を大切にしていきましょう!!