こんにちは!香取市を中心に鹿行地区、稲敷市、成田市で植栽管理・お庭の管理を行う有限会社興進総業です。
弊社は、高速道路の植栽管理・メンテナンスをメインにしておりますが、企業様・一般家庭様のご依頼にもご対応しております。
私たちは日々、剪定や伐採といった「木を切る仕事」に向き合っています。
ただ最近、仕事をする中で強く感じているのは、「自然って、本当にすごいんだな」ということ。
今回は、木や自然に触れているからこそ考えるようになった、自然との関わり方について少しお話ししたいと思います。
山が壊れていく現実

木を切る仕事をしていると、時には家に支障がある木を伐採することもあります。
必要な作業として行っていますが、その延長で目にするのが、「山を削ってソーラーパネルを設置している現場」です。
以前は「ソーラー=エコ」だと思っていました。
でも、最近ではその考えが少し変わってきました。
木を伐りすぎると、山の保水力が失われてしまい、大雨のときに土砂が流れ出して土石流を引き起こす原因にもなっています。
自然って、実は人が手を入れなくても絶妙なバランスを保っているんです。
木一本一本が役割を持ち、光が当たらない枝は自然と枯れて、必要な枝だけが残って育っていく。それが山全体になると、大きな木が育ち、必要のない木は枯れていく。
人が何もせずとも、自然に任せていれば整っていく仕組みができているのです。
そこに人が無理に手を入れると、バランスが崩れてしまう。そう感じる場面が増えてきました。
改めて自然に感謝
最近、野生のクマが人里に降りてくるニュースをよく耳にします。
原因のひとつは、山が開発されて、クマの餌場が減っているから。
実際に調査のタグをつけられたクマが、山からソーラーの設置地を通り、民家付近まで移動してきている事例もあるそうです。
痩せ細ったクマを見ると、どこかで人間の開発が生態系を壊してしまっているのではと感じます。
昔の人は、自然に感謝する心を大事にしていたように思います。
田んぼでは、正月になると「今年もお願いします」と神社にしめ縄や紙垂を立てて祈っていました。
花見ももともとは豊作を願う行事。自然と共に生きるために、感謝と祈りを捧げる文化がありました。
今、それがどこか薄れてしまっているのではないでしょうか。
木を切るのは、木を守るためでもある

興進総業では「木を守るために切る」という考え方を大切にしています。
山師と呼ばれる人たちは、長い年月の中で山との向き合い方を学び、バランスを崩さないように伐採の量や周期を決めて作業してきました。
私たちも、剪定や伐採を行う際には、その場所や木の状態を見て、できるだけ負荷がかからないように配慮しています。
無理に開発を進めて、道のようにブワーッと木を切り倒してしまうようなやり方ではなく、自然と人の共存を考えながら、必要な分だけ、丁寧に手を入れる。
便利さや効率も大事ですが、それ以上に大切なものがあると、仕事を通して感じています。