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日別アーカイブ: 2025年10月15日

剪定は「来年のかたち」をつくる仕事

こんにちは!香取市を中心に鹿行地区、稲敷市、成田市で植栽管理・お庭の管理を行う有限会社興進総業です。

弊社は、高速道路の植栽管理・メンテナンスをメインにしておりますが、企業様・一般家庭様のご依頼にもご対応しております。

私たちは日々、剪定や伐採などの植栽管理を行っています。

今回は、3年前から剪定を担当している現場で感じた「剪定の面白さ」について少しお話しさせてください。

剪定の仕事は、ただ木を切るだけではありません。

その木の未来を想像しながら、何年もかけて少しずつ形づくっていく。そんな時間のかかる仕事でもあります。

3年目で見えた理想のかたち

今回の現場は、3年前から年に1回のペースで剪定を任せていただいています。

最初の頃は、伸び放題になっていた木をどう整えていくかが大きな課題でした。

葉を残して丸く整えようとすると、どうしても「巨大な丸」になってしまいます。

中の枝はスカスカで、管理もしづらい状態です。

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結局、一度「丸坊主」にして、どの枝を残して育てていくかを見極める必要がありました。

でも、「ここを残せば来年こう伸びるはずだ」と思いながら少しずつ整えていくことで、ようやく3年目にして「思い描いていたかたち」に近づいてきました。

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剪定は「今を整える」ではなく「育てる」仕事

剪定というと、「形を整える作業」というイメージを持たれるかもしれませんが、実際は育てる仕事に近いです。

枝と枝がぶつからないように、余計なものを切る。

枝が伸びてほしい方向を想像しながら、必要な枝を残す。

そして、今日切ったことが、来年の「答え合わせ」になるんです。

最初は葉がまったく残らないこともあります。

でも、毎年手を入れていれば、だんだんと管理しやすくて見た目もかっこいい木になっていく。その変化が見えてくるのが、本当に面白いところです。

一気に切ってしまえば早いです。

でも、「どの枝を残すか」を考える剪定は、手間も時間もかかる。

でもそのぶん、自分のわがままに木が付き合ってくれているような感覚があって、嬉しくなる瞬間があります。

自然のかたちに近づけながら、ほんの少し手を添える

木にとって一番自然なのは、何も手を入れずに伸びていくことだと考えます。

そして、私たちの仕事はその自然をできる限り壊さずに、人の暮らしに寄り添えるかたちへ導いていくことだと思っています。

「このへんに枝を伸ばしたい」

「ここは光を通したい」

そんな思いを込めて、少しだけ方向を整える。

それは盆栽にも似た考え方で、ただ切って整えるのではなく、枝の成長を誘導していくという意味合いが強いです。

剪定は、形が整えば毎年同じことの繰り返しになります。

でも、そこにたどり着くまでの数年間が、いちばん面白い。

こんな面白さを、次の世代にもつなげていきたいです。

今、興進総業では仲間も増やしていきたいと考えていますので、少しでも気になったらぜひご連絡ください。

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